4月24日（日）は雨だった。
雨の神宮、レフトスタンドといえば去年、大山が勝ち越しスリーランをライトスタンドに打ったのを覚えている。あのときもレフトで観戦していた。
青木が外野フライを落として阪神ファンに青木コールされていたのが印象的だった。岩﨑がマウンドに上ったとき、満を持して「0点で抑えることができてよかったです」タオルを恥ずかしげに出したら（買っておいて出すときに恥ずかしがるのが我ながら気持ち悪い）直後に山田にツーランを打たれたのも印象的だった。2点で抑えることができてよかったです。
話は戻って2022年の4月24日、以前にも書いた通り阪神は泥沼、いや肥溜め（食事中の人がいたらすみません）の中を這いずり回っている。チケットは取っていたものの、前夜に1-0で負けていたし、21日の横浜戦も雨中で糞試合を見せられていたので、正直もう「今日は雨天中止でええやん…」と思っていた。
しかし試合が始まってみれば初回から佐藤輝のツーランなどで4点を先制。さらに、非力さで定評がある中野と小幡のアベック弾を生で目撃するという、かなりレアな勝ち試合になったのだった。
だがこの日勝てたのは、阪神が勢いを取り戻しつつあるというよりはヤクルトが勝手にコケたというところが大きいのではないかと思う。先発の金久保はマゾヒストかと思うぐらいど真ん中に甘いボールを投げていたし、いくら今の阪神打線が大阪桐蔭にも劣ると言われるほどの状況だとはいえ、そりゃ捕まるわという感じ。火曜からの中日戦でまた何事もなかったかのようにゼロ行進するんじゃないかと危惧している。
さて、前回、球場で恋のナックルボールとか僕と二遊間を組もうとかわけのわからないことを書いたが、自分の座席の周りにはこの日も見事におっさんしかいなかった（自分もおっさんだけど）。
ハマスタでも思ったけど、野球場に行くと隣にデブふくよかな体型の男性が座ることが多い。野球場の座席って基本的にエコノミー症候群にかかりそうなぐらい狭いので、デブふくよかな体型の男性が隣に座ると若干こちらのエリアを侵食される。
そしてこれはそういう席をチョイスした自分が悪いのだけど、阪神が得点したりすると見知らぬ者同士でマスコットバットをぶつけあって喜んだりする光景が見られる。でも僕はマスコットバットを持っていないので（持ってたけどあれ案外かさばるっていうか邪魔なんだ）、素手で拍手するだけ。周りのおっさんたちも仏頂面の素手のおっさんと喜んでもしょうがないのでスルー。なので自分をよけるようにおっさんたちがマスコットバットをぶつけ合い、自分はその中心でタニシみたいにじっとすることになる。
というわけだから、もう外野ではあまり見ないほうがいいような気がしている。内野でじっくりと戦況を見つめ、守備側のチームのポジショニングを見たり、スマホの1球速報でコースや配球などをチェックしている、そういう暗い野球ファンなのだ、僕は。
というわけで、来月の横浜戦のチケットをまた取ってしまった。あんなに阪神が弱いのに、どうしてしまったのだろう。これは依存では…と恐怖している。
まあ今週末の巨人3連戦も行くんだけどね。なんかもうここまで弱いと逆にそれほど緊張せず見られるっていうか、勝っても負けてもゲーム差が大して縮まらないのでわりとのんびりできる。逆転できないという見切りが早くなるのでさっさと帰ることもできるし。
というわけでこれからも球場で恋のドラフト逆指名を期待することにします。
