タバコを吸わなかったのは、高校の時に示し合わせたように周囲の連中がこぞって吸い始めたから。なんだこいつら、だせえと思って。
結果的にタバコは吸わないまま46歳となった。
この30年間にタバコの値段は死ぬほど上がったし喫煙者の肩身も狭くなったので、本当に吸わなくてよかったと思っている。
バーに行ったときなんかは「そういうものだ」と思ってるからあまり気にしないけど、タバコの匂いが服や髪につくのはやっぱり好きじゃない。子供のときは父親が吸ってたからそれが当たり前だと思ってたけど。
昔からよく聞く喫煙者の言い分に「ストレス解消」というのがあるけど、自分はこの主張にずっと違和感がある。そもそもタバコを吸わずにいられなくなったからストレスが溜まるわけで、そのイライラは自分たちが作り出したものではないのかと。
映画で俳優がタバコを吸うのがかっこよく見える、みたいなのもよく聞くけど、これも自分は共感できなかった。吸ってるな、としか思わない。昔から。
というわけで、嫌煙家とまではいかないし吸いたいという人が近くにいたらどうぞ、とは思うけど、僕が喫煙者になることはないだろう。イライラして街の一角に設けられた隔離スペースで吸わないといけないなんて、めんどくさくて仕方ないじゃないか。