映えない

人生が映えない人間は写真も映えない

やがて哀しきリモートワーク

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 リモートワークが始まって3カ月ぐらいが経ったけど、会社の業績が悪化してる点以外はいいことばかり。この会社の業績悪化も実はリモートワークとは関係がないので、感染状況が収束すれば多少はマシになるものだと思われる。

 もともと無理に会社に行く必要がほとんどない仕事をしているから、これをきっかけに「ほぼリモートワークで、会社には1週間に1度ぐらい行けばいい」ということになればいいのだけど、まあ難しいだろう。会社のトップが「仕事は会社でするべき」という考え方の持ち主だし、おそらく「仕事は会社でしたい」人のほうがマジョリティだから。

 外出自粛が続く中で精神的に参ってる人も多いようだけど、自分は今のほうが楽。毎朝早く起きてバカバカしい満員電車に乗るストレスが減る。みんなが同じような時間に電車に乗ることがなくなって、分散して出社するようになったら、自殺者とか減るような気がする。もちろん死ぬほどのストレスを抱える人にとって電車通勤は直接的な元凶ではないだろうけど、地味に人の心を削り取ってると思う、あの時間は。

 外出できなくてストレスをためる人というのは社交的なタイプが多い気がする。人付き合いが良くて、休日には必ず人と会って酒を飲んだりする人だ。もともと自分は休日といっても一人で映画を観に行ったり写真を撮りに行ったりするぐらいしかやることがないので、遠出することがなくなった点を除けば、あまり変わらない。他人からすればいわゆる「寂しい独身男」ということになる自分の日常に、あまり変わりはない。

 今の生活になってから、映画やドラマを観る本数が増えた。毎日、1日にドラマを1本、映画を1〜2本、NetflixAmazonやU-NEXTで観る。面白いものも面白くないものもある。会社に行くようになったら、こんなには観ることができないだろう。時間もメンタルも無駄に削る「通勤電車」によって、映像作品を自宅で楽しむ時間は確実に減る。

 料理も、自粛生活になってからのほうが丁寧に作っている。最近はちょっと飽き気味で同じようなメニューが続いたりしているが、それでも自分で材料を買ってきて作るわけだから、安上がりだ。多少の達成感もある。もし会社で働いていたら、コンビニの無駄に高い麺類とかばかり食べてしまうだろう。外食すれば昼だけで1000円ぐらいは飛ぶし。

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 そんなわけで、通常の業務形態には全然戻りたいと思わない。みんながリモートワークするべきだとまでは思わないけど、希望者はこのまま続けさせてもらえればいいのに、と思う。別に、絶対に会社に行きたくないし外部の人との打ち合わせにも参加したくないわけではない。たまに会社に行くことはもちろん必要だと思う。でもこんな世の中になって、きっと少なくない数の人たちが「無理に会社行く必要なくね?」と気付いているんじゃないだろうか。

 こうしたことから、これからの働き方が変わるのではないかという予測もされているようだけど、自分としては、日本ではあまり変化はないのではないかと思う。日本人は慣習みたいなものに縛られがちで、「前からやっている」ことを変えられない。合理性はなくて、「会社に行って人と顔を突き合わせて働くことが大事なんだ」(もちろんこれが完全に間違ってるとは思わない)という精神性のほうが優先される。

 また電車の話に戻るけど、この自粛期間のおかげで「駅のホームからふらっと飛び降りる人」が、何人かは減ったんじゃないかなと思う。自粛が完全に終わったら、その人はやっぱり何かの拍子にふらっと飛び込んでしまうのだろうか。

紙と液晶、フィルムとセンサー、Amazonと楽天

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 年始、帰京する際に大阪駅で紙の本を買ってからしばらく、電子書籍が買えなくなった。継続して読んでるマンガとかはともかく、新しい本は紙で買うようにしている。

 家での置き場所のこととか、携帯と電源さえあればどこでも読めることとか考えると、やっぱり電子書籍のほうがお得ではあるのだけども、紙のページを繰る感覚と匂いはやはり心地よい。

 音楽はすべてデータで聴いてるけど、本はこれから先当分紙で買うと思う。書店で本を選ぶ時間も好きだし。気をつけるのはヘイト本を売っていない店で買うこと、本当に店員が本を好きなんだなという雰囲気がある店で買うこと。

 でもコロナ禍の今はそんな書店で過ごすひとときも失われてしまっているので、ネット通販で本を買っている。写真はナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤーという若手作家の『フライデー・ブラック』という短編集。最近はこれと、『ヒトラーとナチ・ドイツ』という新書を読んでいる。

 写真もフィルムを始めたし、なんだか時代に逆張りしたいジジイみたいになってきた。でもこういうのはどっちも共存するのが一番いいと思うんですよ。

 それにしてもはてなブログGoogleフォトの連携はいつになったら直るんだろうか。本当はFlickrがいいんだけど、ログインできなくなっちゃったしいろいろと改悪されたみたいなのでね。なんかもうひとつじゃないですか?はてなブログの写真。

 改悪といえばAmazonの配送業者問題。本当にいいかげんで商品が到着しないということが多くなったので、最近ネット通販はほぼ楽天一本に絞っています。ポイントのこととか考えるとそんなに違わない気もするし、ちゃんと送ってくれるし、楽天カード会員でもあるし。Amazonは今やPrime Video観るときぐらいしか使わないです(下の楽天リンク、なぜか『ヒトラーとナチ・ドイツ』は電子書籍のほうしか検索でヒットしないけど)。

咳をしても一人で悪いか!

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 去年の8月に父親が急死して、母親が弟と2人で暮らしてるんだけど、最近覚えたLINEをよく送ってくる。

 40も過ぎてオカンとLINEなんて、大して話題もないのだけど、とりあえず地上波放送のおすすめ映画の話なんかをしている。この前はビデオ通話で自分が住んでいるマンションの部屋を見せてみた。

 父親がまだ生きてたら、母親のLINEなんてたぶんあんまり相手にしないと思う。でもうちの両親は高校生のときから一緒にいる。というか、一緒にいた。だから父親がいなくなって、どれぐらいの大きさの穴が母親の心にあいたのか計り知れない。

 案外大したことなかったりするのかもしれないけど、つまらないことでちょくちょくLINEを送ってくる母親に老いの寂しさを感じてしまって「うーん、ちょっとそっけなかったからこっちから話題振っとくか」とか思ってしまうのだ。

 そんなことをしていると「ああ、このまま1人で生きるほうがかえって楽そうだな」と思ってしまう。もちろん実際に独居老人になってみないとわからないけど、ずっと2人でいたのに突然1人になることのほうが、このまま1人でいることより怖いかもしれない。

 でも1人だと孤独死して近隣住民に迷惑が…とか、わりとリアルに考えてしまう。なんか孤独死ってひたすら「かわいそう」と思われがちなんだけど、もしかしたら「あっ死んじゃう…まあでも仕方ないや。…我が人生に一片の悔いなし!(ガカアッ)」っていう人もいるんじゃないかな。知らんけど。

 ところで、父親が死んだとき、結婚して孫でも作れば母親がちょっと喜ぶかなと思って結婚相談所にちょっと行ってみたのだけど、説明を20分ぐらい聞いただけですべてが嫌になって入会やめました。

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