自宅の近くには慶應大学の日吉キャンパスがあるのだけど、早大は初めて。慶應も早稲田も、100回転生しても入れない大学だからちょっと緊張する。
行ってみて思ったけど、早大ってどの駅からも少し離れている。慶應日吉キャンパスは日吉駅前のど真ん前にあるのだけど。
キャンパスが漂わせている雰囲気も、慶應と早稲田はちょっと違う。実は職場には慶應や早稲田のOB・OGもいたりするのだけど、慶應の人にはそこはかとなく”プライド”みたいなものを感じ、早稲田の人からはカジュアルな空気を感じる。ま、気のせいとは思いますが。
村上春樹ライブラリーのキャンパス内での場所だが、見つけるのに少し時間がかかった。もっと大々的に「ここですよ」と宣伝しているのかと思ったら意外にそんなことはなく、ひっそりと建っているのだ。
エントランスはこんな感じ。正面からも撮ったがうまくいかなかった。これもうまくいってないけど。
現時点でライブラリーは予約制になっている。コロナ禍の影響もあるしただでさえ混むと大変だから、少人数でゆったりと1時間半は観られるようになっている。このシステムはありがたかった。美術展とかもあんまり人が多いとうんざりするから。
開館時間までは外で待って、検温してから中に入り、受付で番号札をもらって首から下げる。
スタッフに質問したところ「撮影は動画でなければOK。3階には撮影NGなものもある」とのことだった。
入ってすぐの階段本棚には村上氏だけでなくいろいろな作家の書籍が並べられている。
上の写真には写っていないけど、ウィリアム・エグルストンの写真集『2 1/4』とかも置いてあったので久々にぱらぱらとめくったりした。
階段や書棚にはこういった人形が配置されている。気をつけないとつまずいてしまうので注意。
1階オーディオルームに飾られている、村上氏が寄贈したレコードの一部。
1階ギャラリーラウンジ。村上氏の作品や、その海外翻訳版が並んでいる。
これは例の”羊男”。
村上氏の本はほぼ読んでいるのだが、今となっては図書館ぐらいにしか?置いていない全集から、まだ読んだことのなかった短編や、氏本人による作品解説を読んだりした。
地下1階ラウンジのピアノ。これは村上氏が経営していたジャズバーでのライブで使用されていたもの。すぐそばがカフェになっていて、おそらく学生の人たちがお茶をしていた。そのそばでカメラを構えてピアノを撮る自分のよそもの感がすごい。
2階展示室。現在は「建築と文学」がテーマの展示が行われている。
もう少し「ザ・村上春樹資料館」的なものを予想していたのだけど、意外と「貴重な資料がいっぱい」感は少ない。
そもそも村上氏の性格からして自分の資料館なんて嫌がりそうなもので、このライブラリーができると知ったときに少なからず驚いたのだが、こうして実際に足を運んでみると「こういうコンセプトやからOKを出したんやな」感はある。
どっちかというと「写真を撮りに行った感」が強いかな。BRUTUSに載ってるライブラリーの写真見て、プロと自分みたいな下手くその差を思い知っておりますが。