映えない

人生が映えない人間は写真も映えない

石垣島旅行2日目・竹富島編 その2

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石垣島旅行2日目・竹富島編その2。

星砂浜で遠くの空に怪しい雲がむくむくと発生していることに気づいていたので、ゲリラ豪雨をくらう前に逃げよう!と自転車にまたがった。

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なんとなく空も曇ってきたので少し焦る。ちなみに、写真を見てもわかるようにほとんど車は走っていないので、自転車で車道を走り放題。というか車が少ないせいかちゃんと舗装がされておらず縁石などが荒れてるのがいい感じである。

少し道に迷ったものの無事集落に到着。ゲリラ豪雨への不安は杞憂であった。本当に天候が変わりやすい場所なのだ。

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↑100円を払って登れる展望台(といっても普通の建物をちょっと改造したような場所)に登って撮影。こういう場所ってどうもうまく撮れない。雑誌とかにもこの展望台からの光景はよく載ってると思うんだけど、プロはどうしてあんなに的確に「いい景色」が撮れるんだろうか。答えはプロだから。

天気がいいのはいいことだが暑すぎて消耗…通りかかったかき氷屋に入る。

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なんと、注文してから出てくるまで40分待ち。僕は食べ物屋で並ぶことが基本的に嫌いなのだけど、竹富島の青い海のおかげでシャブでも打ったかのようにハイになっており、「ヒャッハー40分でも400分でも待つざます」と、お店のおすすめである黒糖蜜をかけたかき氷を頼むことに。

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このような感じで、雪のような氷でできたかき氷が出てくる。この繊細な氷を作るために40分かかるのだろう、きっと。見ての通りかなりボリューミーだし、下のほうまで食べると白玉団子が2つほど入っている。次に来たときはブルーハワイとか定番のを食してみたいかな。

写真には撮っていないけどこのかき氷屋にはたくさんのお客がいて、その中にははっと目を引くような若い美男美女カップルがいたりした。この二人もそうだったのだけど、今回僕が石垣島および竹富島で見かけた旅行客は関西人の割合が多かった。外国人も多かったけど、それ以上に関西人が多い。自分ももともと関西人だし別にいいんだけど、どうしてだろうと不思議な気持ちになった。単純に、関西からのほうが旅費が安いから?前述の若い美男美女カップルも関西弁だった。この二人とはこの旅行の中で思わぬ再会を果たすことになるのだけど…。

かき氷を食べ終わってからは、しばらくあてもなく自転車でふらふら。

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牛がいるのは知っていたが馬もいるとは知らなかったので、ちょっと驚いた。

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結局乗らなかった水牛車。ちょっとかわいそうだからというのも乗らなかった理由なのだけど、結局この日も翌日も石垣牛を食しているので全然説得力がない。車を引く牛とはまた違う牛なんだろうけど。

夕方に竹富島から石垣島へ戻った。20時から夕食を予約していたので、シャワーを浴びてベッドに寝転がり携帯を眺める。

折しも日野日出志が画業再開というニュースを目にして「つか休止してたのか」と思いつつも、懐かしくなり「毒虫小僧」で画像検索をしたりする。小学生のときに立ち読みしてトラウマになったマンガである。小学生のときは「怖い」「キモい」が先に立っていたけど、大人になってからあらすじを読み直したり一部コマを見ていると「悲しい」気持ちのほうが大きくなった。こんなにかわいそうな子だったのか、主人公は…と、ブルーな気持ちになった。石垣島のホテルで。石垣島に遊びに来て日野日出志のマンガ読んでる奇特な人間も自分ぐらいのものだろう。

予約の時間が近づいてきたので徒歩で店へ。思ったよりも遠く少し汗をかくが、知らない街にひとりぼっちという恋しさとせつなさと心強さとがないまぜになったような気持ちで足取りは軽い。初日に痛打した左膝の痛みも消えている。あとは「上司との長い不倫に終止符を打ったあと、身も心もリフレッシュするために南の島を訪れた」東京出身のアラサー美女と出会うだけである。

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店にはカップルと家族しかいませんでした、いませんでした、いませんでした……。

初日のイタリアン同様、悪天候のせいで魚が獲れなかったことから、6種盛りの刺し身が2種盛りになってしまった。仕方がないので、2種盛りと海ぶどうやらを適当に頼む。それにしても、“2種盛り”という言葉のこの奇妙なバランス。盛っていることには違いないが、せめて盛りは3種からではないだろうかと悩んでしまう。

黙々と一人で食事をしていると、隣のカップルが去った。そして新たに別のカップルが隣に座った。居酒屋はカップルであふれていた。この話を後日同僚としていたら「たぶん君は地元民にしか見えなかっただろうな、まさか東京からの旅行客とは思うまい」と言われた。さもありなん。

食事を終えたあと、1日目に行ったバーへ向かった。なんの話をしたかよく覚えていないが、「焼けましたね〜」と言われた。

筆者「そうですか?日焼け止め塗ったんだけど」
店員さん「はい、美白(筆者訳:蒼白)からいい色に」

このとき話した店員さんにコンドイビーチの写真を見せると「絵心ありますね〜インスタとかやってます?フォローしていいですか?」と言われたので、少し得意な気持ちでアカウントを教えた。

あとで、自分のアカウントをフォローしてくれたそのお店と店員さんのアカウントを見たら自分より全然いい写真が多かった。そういうものである。

3日目へ続く。